【株式市場】日経平均は後場一段と強く520円高、米欧の金融不安後退しソニーGなどへの買い拡大

◆日経平均は2万7466円61銭(520円94銭高)、TOPIXは1962.93ポイント(33.63ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は12億5179万株

 3月22日(水)後場の東京株式市場は、前場上げた銀行・保険株が一進一退に転じ、自動車、鉄鋼、海運株なども強もみ合いに転じ、米欧の金融不安後退を買う相場は一服の様子となったが、信越化<4063>(東証プライム)、ソニーG<6758>(東証プライム)、キヤノン<7751>(東証プライム)などは一段と強含んだ。INPEX<1605>(東証プライム)など資源・非鉄株の一角も一段ジリ高。日経平均は前引けより30円ほど安い486円高で始まり、次第に上値を追って前場の高値を超え、13時30分過ぎに575円53銭高(2万7520円97銭)まで上げ、大引けも大幅高のまま反発となった。

 後場は、JNSホールディングス<3627>(東証プライム)が取引開始から急伸してストップ高となり子会社による米社のチャットボット「チャットGPT」を活用した新サービス発表を材料視。楽天グループ<4755>(東証プライム)は14時過ぎから尻上がりとなり楽天銀行の上場承認が22日にも得られる見込みとの報道に反応。岡本工作機械製作所<6125>(東証スタンダード)は増配など好感され一段ジリ高。ラバブルマーケティンググループ<9254>(東証グロース)は後場寄りから一段高となりタイ国企業の子会社化による国際展開の加速を好感。

 22日新規上場となったSHINKO<7120>(東証スタンダード)は取引開始後ほどなく2250円(公開価格2200円の50円高)で初値をつけ、前場2280円まで上げる場面を見せ、後場は売買交錯となり大引けは2020円だった。

 東証プライム市場の出来高概算は12億5179万株(前引けは6億4500万株)、売買代金は2兆9372億円(同1兆4925億円)。プライム上場1836銘柄のうち、値上がり銘柄数は1704(前引けは1701)銘柄、値下がり銘柄数は110(同103)銘柄。

 東証33業種別指数は空運を除く32業種が値上がり(前引けも空運を除く32業種が値上がり)し、値上がり率上位は、証券商品先物、鉱業、その他金融、保険、海運、ゴム製品、機械、輸送用機器、銀行、電機機器、医薬品、石油石炭、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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