【株式市場】日経平均219円高と反発、AI・半導体関連に買い戻し

■米国株高と円安進行が追い風、利益確定売りで上値重く

 11月11日、日経平均株価の前引けは219円52銭高の5万1131円28銭と反発した。東証株価指数(TOPIX)も5.76ポイント高の3323.18で終え、米国株高を背景にAI・半導体関連株が買われた。前場の東証プライム市場の売買高は概算で12億5046万株、売買代金は3兆1248億円と活況を維持した。ドル・円相場は1ドル=154円台前半と円安方向にあり、輸出関連株を下支えした。

 米国市場では政府機関閉鎖回避への期待が強まり、ハイテク株中心に上昇。東京市場でもこの流れをうけ、朝方からリスク選好の買いが先行した。ただ、前日までの上昇による利益確定売りが広がり、上値は重い展開だった。AIや半導体などハイテク関連株が相場を牽引する一方、業種間での明暗が分かれた。

 業種別では33業種中17業種が上昇し、医薬品、空運、その他製品、水産・農林が上位を占めた。個別では、ユニチカ<3103>(東証プライム)が19.8%高で値上がり率首位となり、ブラザー工業<6448>(東証プライム)や山一電機<6941>(東証プライム)なども続伸した。一方で、三菱ガス化学<4182>(東証プライム)が16.91%安、コーセー<4922>(東証プライム)が16.15%安と大幅下落した。出来高上位では、ジャパンディスプレイ<6740>(東証プライム)、NTT<9432>(東証プライム)、東京電力ホールディングス<9501>(東証プライム)の順となった。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る