【株式市場】日経平均は41円高、後場は一時44円安から切り返し2日続伸

◆日経平均は2万7518円25銭(41円38銭高)、TOPIXは1966.67ポイント(4.83ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は10億5418万株

 3月28日(火)後場の東京株式市場は、正午頃から円高となったためか、前場高かった自動車株や鉄鋼、大手商社株が上げ幅を縮めて始まり、半導体関連株は軟調なまま小動きを継続。欧米で金融不安が高まったときに円高が発生したため警戒感が再燃の見方。一方、日本郵船<9101>(東証プライム)などの海運株は後場寄り後に下げたが中盤には小高くなり、三井住友FG<8316>(東証プライム)や保険株なども堅調。日経平均は前引けより25円安い5円安で始まり、13時過ぎに44円11銭安(2万7432円76銭)まで軟化したが、大引けは堅調で2日続伸となった。

 後場は、ジャパンディスプレイ<6740>(東証プライム)がおおむね値上がり率1位で推移し、ソニーG<6758>(東証プライム)とパナソニックHD<6752>(東証プライム)の合弁会社から有機EL事業の一部を移管とされて期待高揚。マネジメントソリューションズ<7033>(東証プライム)は今10月期の大幅増益見通しへの期待など強く前場の高値圏で強調推移。Abalance<3856>(東証スタンダード)は一段高となり同社代表が3月29日午後のYouTubeによるIR番組に登場とされ期待高揚。

■3銘柄が新規上場

 Arent<5254>(東証グロース)は午前9時42分に1802円(公開価格1440円の25%高)で初値をつけ、前場1939円(同35%高)まで上げたが後場は売買交錯となり大引けは1483円。

 モンスターラボホールディングス(モンスターラボHD)<5255>(東証グロース)は、午前10時26分に1050円(公開価格720円の46%高)で初値をつけた後も上値を追い、後場1077円まで上げて大引けも1075円。

 アクシスコンサルティング<9344>(東証グロース)は午前10時46分に3030円(公開価格1950円の55%高)で初値をつけ、前場3580円まで上げたが後場は一進一退となり大引けは2754円。

 東証プライム市場の出来高概算は10億5418万株(前引けは5億1093万株)、売買代金は2兆3613億円(同1兆1255億円)。プライム上場1836銘柄のうち、値上がり銘柄数は684(前引けは747)銘柄、値下がり銘柄数は1046(同1001)銘柄。

 東証33業種別指数は23業種(前引けは22業種)が値上がりし、値上がり率上位は、銀行、鉱業、石油石炭、非鉄金属、保険、証券商品先物、卸売り、輸送用機器、食料品、その他金融、海運、倉庫運輸、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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