【話題株】久光製薬はキョーリン製薬HDに競り勝つ、17日に両社とも製造販売承認発表

話題株

■久光製薬はキョーリン製薬HDに競り勝つ、17日に両社とも製造販売承認発表

久光製薬<4530>(東1)とキョーリン製薬ホールディングス<4569>(東1)は17日の昼12時30分と13時に各々、主力薬品の新たな剤型が厚生労働省から製造販売承認を取得したと発表。両銘柄とも動意を強めたが、大引けにかけては久光製薬が3日続伸の一方、キョーリン製薬HDは軟調になり明暗が分かれた。

18日も久光製薬が85円高の4825円、キョーリン製薬HDは7円高の2365円となっている。

株式市場には、いわゆる一般投資家だけでなく、薬品や半導体技術など各々の専門知識を生かして投資する「その道の専門家」が少なくなく、また証券会社などでは調査部門などから迅速な分析が出る。この2銘柄のケースでは、両銘柄とも評価されたあと次第に久光製薬に軍配が上がったようだ。こうした状況で投資対象を選別する場合、「専門知識のない投資家は値動きを見て判断するのが一番」(中堅証券)ということも少なくないという。

こうした観点で久光製薬を見ると、PERは20倍台前半になりキョーリン製薬HDの15倍前後に比べて割高だが、薬品セクターの中では特に割高感を意識するほどではない。また、久光製薬は8月第2四半期の決算を「10月9日に発表する予定」(同社)で、すでに第1四半期決算を発表し終えたキョーリン製薬HDに比べて期待や楽しみがある。

また、信用取引動向を見ると、久光製薬は売り長(売り残が買い残より多い状態)で、しかも逆日歩が乗っているため、何かにつけて買い戻しが入りやすいといえる。売り残が多いということは買い戻しの潜在的な埋蔵量が多いことになり、これが加われば上値を追うエネルギーも強くなることが少なくないという。年初からの上げに対して半値押し水準まで調整中のため出直りやすい可能性もあるようだ。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
  2. ■うつ・統合失調症・発達障害を脳から理解する、最前線研究を平易にまとめた一冊  翔泳社は11月25…
  3. 【新築マンションの短期売買を分析】  国土交通省は11月25日、三大都市圏および地方四市の新築マン…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  2. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  3. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  4. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  5. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  6. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る