富士通はAI技術を活用し「TOYOTA GAZOO Racing」の世界耐久選手権のレース戦略立案を支援

 富士通<6702>(東証プライム)は5月11日、FIA世界耐久選手権(WEC)に参戦するTOYOTA GAZOO Racing(TGR)の映像データ分析プログラムの開発をAI技術を使って支援していくと発表。このプログラムは、レース車両に取り付けたカメラから取得した映像データをリアルタイムに分析し、車両周辺の状況を可視化することで、刻々と変化するレース状況に応じて柔軟に戦略を見直すことができる。

 2022年から協賛を開始した富士通は、2023年4月にベルギーで開催されたスパ・フランコルシャン6時間レースから同プログラムの適用を開始した。また、6月にフランスで開催予定のル・マン24時間レースでも適用する予定。

 同社は、モータースポーツの領域において、デジタル技術の活用により、レースの勝利に加え、ファンエンゲージメントの強化やサステナブルなレース運営にも貢献していく。また、同取り組みで得られたテクノロジーと知見を活かし、走行中の車両周辺の物体を識別する技術を向上させ、今後、自動運転の開発や、歩行中・横断中の人の認識率向上を支援することで、安心安全な交通社会やスマートシティの実現に向けて取り組んでいく。

・FIA世界耐久選手権(WEC:FIA World Endurance Championship)=
国際自動車連盟(FIA)とフランス西部自動車連盟(ACO)が運営する耐久レースの世界選手権
・TOYOTA GAZOO Racing(TGR)=トヨタ自動車株式会社のモータースポーツ活動などを実施
(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る