科研製薬、壊死組織除去剤「ネキソブリッド外用ゲル5g」が24日に薬価収載

■新たな熱傷治療の選択肢を提供、8月上旬に発売

 科研製薬<4521>(東証プライム)は5月24日午前、壊死組織除去剤「ネキソブリッド外用ゲル5g」(以下「本剤」)が、同日、薬価基準に収載されたと発表した。本剤の発売は2023年8月上旬を予定している。

 本剤は、パイナップル茎の搾汁精製物を有効成分とし、タンパク質分解作用により熱傷によって壊死した組織を除去する外用剤。熱傷部位に塗布及び除去することで、健常な組織を傷害することなく、壊死組織を選択的に簡便かつ速やかに除去することができる。海外では「NexoBrid」(登録商標)として米国、欧州やイスラエルなど40ヵ国以上で承認されている。

 科研製薬は、MediWound Ltd.(本社:イスラエル)と本剤の日本における独占的ライセンス実施許諾契約を2016年4月に締結し、開発を進めてきた。本剤は、深達性2度または3度熱傷の患者を対象とした国内第3相臨床試験において良好な有効性と安全性が確認されており、22年12月23日に「深達性2度又は3度熱傷における壊死組織の除去」の効能・効果で製造販売承認を取得した。

 科研製薬は、壊死組織除去剤という新たな熱傷治療の選択肢を提供することで、より多くの患者や医療関係者の負担軽減に寄与できるものと期待している。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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