キヤノンは2018年以来の高値に進む、希少金属使わない有機ELテレビ新素材に注目集まる

■「量子ドット」にリサイクル調達しやすい鉛、材料コスト最大100分の1と

 キヤノン<7751>(東証プライム)は5月29日、一段高で始まり、取引開始後は3547.0円(74円高)まで上げ、2018年以来の高値に進んでいる。円相場が1ドル140円台に入り半年ぶりの円安になっている上、「有機ELテレビに新素材、希少金属使わず脱中国」(日本経済新聞5月27日付朝刊)と伝えられ、注目が強まった。

 報道によると、韓国サムスン電子などが量産化している量子ドットは希少金属の化合物であるリン化インジウムを使うのに対し、キヤノンは都市鉱山のリサイクル原料から調達しやすい鉛を使うという。「材料コストを最大100分の1程度に抑えられる見通し」(同)などと伝えられた。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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