巴工業は業績・配当予想の増額修正が好感され買い気配のままストップ高

■10月期末配当は従来予想を12円増配し40円の見込みに

 巴工業<6309>(東証プライム)は6月8日、買い気配のまま急伸する相場となり、取引開始から20分ほどで気配値のままストップ高の2967円(500円高、20%高)に達した。売買が成立すれば2006年2月以来の高値になる。7日の17時前に今期・2023年10月期の連結業績予想と配当予想の大幅な増額修正を発表し、好感買いが集中。営業利益と経常利益は過去最高益を更新する見込みになった。

 遠心分離機の最大手で、機械製造販売事業と化学鉱業製品の販売事業が2本柱。今10月期の見通しは、売上高を従来予想に比べて2.3%上回る484.6億円の見込みとし、営業利益は同22.1%上回る35.9億円の見込みに、当期純利益は同19.1%上回る24.3億円の見込みに、各々引き上げた。1株利益は243.53円の見込みになり、株価はストップ高でも12倍そこそこの水準になり、割安感が顕在化している。

 また、今期の配当については、中間配当を直近の配当予想の28円から12円増配し40円の予定とし、期末配当も同28円から12円増配し40円の見込みとした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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