【業績でみる株価】ハーモニック・ドライブ・システムズは上場来高値更新の展開、18年3月期第1四半期受注高・売上高は過去最高

 精密制御減速装置を主力としてメカトロニクス製品も拡大しているハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>(JQ)の18年3月期第1四半期受注高・売上高(単体)は、四半期ベースとして過去最高だった。株価は上場来高値更新の展開だ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■18年3月期第1四半期の受注高・売上高(単体)は過去最高

 18年3月期第1四半期(4月~6月)の単体ベースの受注高は減速装置が前年同期比3.0倍の162億07百万円、メカトロニクス製品が同68.0%増の17億77百万円、合計が同2.8倍の179億85百万円だった。売上高は減速装置が同33.0%増の72億56百万円、メカトロニクス製品が同7.0%増の10億96百万円、合計が同28.9%増の83億52百万円だった。

 受注高、売上高とも四半期ベースとして過去最高だった。用途別には産業用ロボット向けが大幅増加となり、半導体製造装置・FPD(フラットパネルディスプレイ)製造装置向け、金属工作機械向け、モーターメーカー向けギアヘッドも増加した。

 18年3月期の連結業績予想は、売上高が17年3月期比64.6%増の495億円、営業利益が同53.6%増の120億円、経常利益が同50.8%増の120億円、純利益が同63.0%減の73億円としている。純利益は特別利益(ドイツのハーモニック・ドライブ・アーゲーを子会社化したことに伴う評価差益)が一巡するため減益予想だが、高水準の受注を背景に好業績が期待される。

■株価は上場来高値更新の展開

 株価は上場来高値更新の展開で、7月19日には4600円まで上伸した。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドだ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■AI機能強化でさらに便利に!Siriの進化とChatGPT統合で作業効率向上  Appleは3月…
  2. ■ChatGPT Enterpriseを活用し、業務効率化と新たな価値創造を推進  ふくおかフィナ…
  3. ■2024年度の美容室倒産件数、前年を大幅に上回る197件  帝国データバンクの調査によると、20…
2025年5月
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031  

ピックアップ記事

  1. ■スタンレー電気など年初来安値銘柄の業績見通しに焦点  日経平均株価が4月に大幅下落する中、年初来…
  2. ■トランプ劇場、急転換の舞台裏!米中摩擦、FRB人事…予測不能な変幻自在  「クルマは急に止まれな…
  3. ■5大商社決算発表を前に高まる投資家の期待感  世界三大投資家の一人ウォーレン・バフェットが日本の…
  4. ■「市場の反乱」の一段落で「市場の勝利」を期待しバフェット流に商社株にバリュー株投資も一考余地  …
  5. ■株価55%高もまだ割安!?記念優待利回り10%超の注目株  10日には米国の関税発動停止を受け、…
  6. ■一喜一憂の投資家心理、トランプ関税「一時停止」の罠  まずフェイクニュースかと目と耳を疑った。次…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る