【株式市場】日経平均は2日続伸し168円高、TOPIXは4日ぶりに1990年以来の高値を更新

◆日経平均は3万2434円00銭(168円83銭高)、TOPIXは2238.77ポイント(14.45ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は11億6233万株

 6月12日(月)後場の東京株式市場は、前場活況高だった半導体株の中に値を消す銘柄が散見され、自動車株なども売買交錯に転換した一方、日本紙<3863>(東証プライム)や板硝子<5202>(東証プライム)が一段ジリ高傾向となり、共通項は低PBRとされて注目が強まる様子。塩野義薬<4507>(東証プライム)は終盤に一段ジリ高など大手薬品株もしっかり。日経平均は226円高で始まり、急速に値を消して15円37銭高(3万2280円54銭)まで降下したが、あとは大引けにかけてジリジリ回復し2日続伸となった。TOPIXは終値で4日ぶりに1990年以来の高値を更新した。

 後場は、ソシオネクスト<6526>(東証プライム)が一段ジリ高となって高値更新幅を広げ、半導体関連株の中でもAI向け半導体とされて異彩の強さ。HEROZ<4382>(東証プライム)は業務提携が材料視され大引けまで気配値のままストップ高。ベステラ<1433>(東証プライム)は今期黒字転換予想など好感されストップ高。JPホールディングス<2749>(東証プライム)や幼児活動研究会<2152>(東証スタンダード)は活況高となり、首相が13日に少子化対策などに関する会見を開くとされ期待高揚。ブレインズテクノロジー<4075>(東証グロース)は大引けまで買い気配のままストップ高となり第3四半期決算は赤字だったが直近3ヵ月間は黒字のため注目とされ買い集中。

 東証プライム市場の出来高概算は11億6233万株(前引けは5億8123万株)、売買代金は3兆422億円(同1兆4871億円)。プライム上場1834銘柄のうち、値上がり銘柄数は1440(前引けは1466)銘柄、値下がり銘柄数は336(同299)銘柄。

 東証33業種別指数は23業種(前引けは27業種)が値上がりし、値上がり率上位は、精密機器、医薬品、パルプ紙、繊維製品、ガラス土石、電気機器、空運、サービス、機械、化学、輸送用機器、情報通信、非鉄金属、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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