ファンデリーは「流通株式時価総額」の基準適合に向け主力3事業に経営資源を集中、今期は4期ぶり黒字化を想定

ビジネス 万年筆 メモ

■健康食宅配サービス『ミールタイム』、手軽に本格的な食事の『旬をすぐに』など強化

 ファンデリー<3137>(東証グロース)は6月30日の15時、「上場維持基準への適合に向けた計画」を発表した。東証グロース市場の上場維持基準への適合状況が、2023年3月31日時点で唯一「流通株式時価総額」のみ基準に適合していないとし、25年3月末までの適合に向け、主力3事業に経営資源を集中し、持続的な企業価値の向上に資する施策を実行するとした。

 東証グロース市場の上場維持基準のうち、「流通株式時価総額」の維持基準は5億円。これに対し、同社の流通株式時価総額は23年3月31日時点で4.9億円と、適合まで指呼の間にある。

 これを受け、適合に向けた取り組みの基本方針として、生活習慣病やその予備軍の方に向けた健康食宅配サービス『ミールタイム』を運営する【MFD事業】、手軽に本格的な食事を召し上がりたい方に向けた旬の国産食材を使用した冷凍食品の宅配サービス『旬をすぐに』を運営する【CID事業】、食品メーカー等の企業向けにマーケティング支援サービスを提供する【マーケティング事業】の3つの事業に経営資源を集中し、持続的な企業価値の向上に資する施策を実行することにより、上場維持基準への適合を目指していく。

 【MFD事業】では、商品数の拡大やPRの強化により新たな定期コース会員を獲得し、また、マーケティング事業においては、強みを活かした提案により大型契約を獲得することで確実に利益を確保する。【CID事業】では、殿堂入り商品の増加、高価格帯商品数の拡大、PRの実施によりハイブランドを確立することで損失を削減する。これらにより、24年3月期において会社全体での黒字化を目指す。なお、当社の置かれている状況が大きく変化しない限り、25年3月期においても上記の方針を継続して取り組んでいくとした。

 今期・24年3月期の業績予想は、各利益とも4期ぶりの黒字化を想定し、売上高は30億37百万円、営業利益は52百万円、経常利益は51百万円、当期純利益50百万円を見込んでいる。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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