
■クマ被害拡大受け郵便配達に影響、安全確保で一部業務停止
日本郵政<6178>(東証プライム)傘下の日本郵便は11月5日、全国的にクマの出没が急増している状況を受け、社員の安全確保のため集配業務を一時的に見合わせる場合があると発表した。対象となるのは、クマの出没が確認され自治体や警察から立ち入り規制などの指示があった地域、あるいは現場で集配継続が困難と判断された場合である。該当地域では郵便物やゆうパックの配達に遅れが生じる可能性があるとした。
また、近隣にクマの目撃情報がある地域では、夕方以降(原則17時以降)の二輪車による配達を取りやめる。車両から配達先に移動する際にクマと遭遇する危険がある場合には、安全確保のために郵便局側から敷地内への一時駐車の協力を依頼することがあると説明した。状況によっては郵便局の窓口業務も一時的に休止される可能性を示した。
■死者7人・出没2万件超の異常事態
2025年のクマ出没件数が2万件を超え、統計開始以来最悪のペースとなっている。死者12人、負傷者196人と被害も深刻化しており、東北地方が全体の6割を占める。餌不足や里山の荒廃が背景とされ、都市近郊でも出没が増加している。各自治体は出没マップの公開や捕獲・駆除を強化し、住民に対し音の発生や撃退スプレーの携行など注意を呼びかけている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)























