南海プライウッドは営業利益と同規模の為替差益に注目集まり急激に出直る

■第1四半期、経常利益は46%増加し「これも財務の腕の見せどころ」の声

 南海プライウッド<7887>(東証スタンダード)は8月9日、5%高の5800円(300円高)まで上げて約3か月ぶりに5800円を回復した後も5750円前後で売買され、ここ数か月続いた小動き横ばい相場から急激な出直りとなっている。8日の15時に発表した第1四半期決算(2023年4~6月)に連結ベースで3億14百万円の為替差益を計上、連結営業利益は前年同期比31%減の3億5百万円だったが、経常利益は同46%増の8億22百万円と急増し、四半期純利益は同2.5倍となった。「これも財務の腕の見せどころ」(株式市場関係者)と評価する声が出ている。

 同社は、主力製品である住宅向け収納建材の資材等の一部はインドネシアなどの海外子会社から調達し、為替の変動リスクをヘッジするために為替予約及び通貨オプション等を行っている。今期・2024年3月期の連結業績予想は据え置き、営業利益は10億円(前期比10%増)、経常利益も10億円(同13%増)などを継続した。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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