伊藤園、いすゞの小型電気トラック「ELF EV」を採用し業界初の「EVボトルカー(茶殻配合軽量パネル搭載型)」を順次導入開始

■環境負荷低減(CO2排出量ゼロ・茶殻リサイクル)×社員の働きやすさ

 伊藤園<2593>(東証プライム)は31日、脱炭素に向けた取組みの一環として飲料製品などを積載する営業車”ボトルカー”に、いすゞ自動車<7202>(東証プライム)の小型電気トラック「ELF EV」を採用して茶殻配合軽量パネルを架装(荷室)に搭載した業界初(※1)のユニークなEV車「EVボトルカー(茶殻配合軽量パネル搭載型)」を、CO2フリープラン(※2)の営業拠点を皮切りに2023年10月から順次導入を開始すると発表。

 近年の地球温暖化による気候変動は世界的にも喫緊の課題です。当社においても環境への配慮を最優先に考え、マテリアリティ(サステナビリティ重要課題)の一つである「環境」で掲げる気候変動への対応として、2050年度までにカーボンニュートラルとする中長期環境目標を策定している。この中で、「全車両中の電動車使用比率を2030年度に50%とする」をKPIとして定め、積極的に電動車の導入を推進している。一方で、飲料を積載する営業車”ボトルカー”に関しては、これまで充電施設や走行距離の問題から電動化が課題だった。

 今回導入する「EV ボトルカー(茶殻配合軽量パネル搭載型)」は、CO2を排出しない環境に配慮したいすゞ自動車の小型電気トラック「ELF EV」を採用し、飲料製品などを積載する架装(荷室)のスライドドアやバックドアに茶殻をアップサイクルした「茶殻配合軽量パネル」を使用して軽量化(※3)することで電費向上も図っている。併せて、空容器積載スペースを架装内に設置し、屋根昇降及び高所作業をなくすことで社員の業務負荷軽減と働きやすさを向上させている業界初のEVボトルカー。2023年10月に第1号車両をCO2フリープランの営業拠点に導入し、2023年度内に東京地区の営業拠点に30台順次展開する計画。

 同社は地域密着型営業のビジネスモデルを採用しており、約3350台の車両(ボトルカーを含む)を使用している。これまで車両によるCO2排出量削減の取組みとして、エコドライブの徹底やルート効率の向上に努めてきたが、今後は「EVボトルカー(茶殻配合軽量パネル搭載型)」を使用し、CO2排出量削減と共に、社員の働き方を見直す施策として積極的にEVボトルカーの導入を進め、地球環境の課題解決と企業価値向上の両立に取組んでいく。

(※1)小型電気トラックをボトルカーとして利用する飲料業界における先駆け的な取組みであり、「茶殻配合軽量パネル」により電費改善効果も期待できる飲料業界初のボトルカー

(※2)小売電力事業者等が提供する電力メニューのうち、再生可能エネルギー比率が100%である電力メニュー

(※3)従来の3t車両で使用していた架台を茶殻配合軽量パネル搭載型にした場合、最大で110kgの軽量化
(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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