ソフトクリエイトHDの出直り続く、連続最高益が濃厚でインボイス制度も追い風の期待

材料でみる株価

■信用取引をみると6日分に相当する買い要因が潜在

 ソフトクリエイトHD(ソフトクリエイトホールディングス)<3371>(東証プライム)は10月3日、1766円(30円高)まで上げた後も堅調に推移し、後場は13時にかけて1760円前後で売買され、日々小幅だが出直り相場を続けている。業績が連続最高益基調で好調な上、10月開始のインボイス(適格請求書)制度、「政府端末に国産サイバー対策ソフト、25年度導入」(日本経済新聞9月30日付朝刊)の国策も追い風になるとの期待がある。

 ITソリューション事業、ECソリューション事業などを行い、8月に発表した第1四半期の連結業績(2023年4~6月)は、ITソリューション事業の売り上げが前年同期比58.1%増加し、ECソリューション事業も同48.1%増加などと好調で、「過去最高売上高・利益達成に向けて好発進」(1Q版IR資料より)となった。第2四半期決算の発表は例年11月初のため、10月中旬頃からは業績期待が盛り上がる相場の到来が意識されている。

 また、信用取引の需給をみると、直近は信用売り残が約25万株、買い残が9万7000株前後で推移している。パッと見では、売り残が多いのは良くないことに思えるが、売り建てられた投資は遠からず買い戻さなければならないため、ゆくゆくは買い要因(株高支援要因)になる。売り残が多いのに株価が底堅い場合は要注目とされる。3日前引けの出来高は2万1600株。信用売り残がすべて買い戻し注文となって現れれば、単純計算で6日分を超える買い注文に相当することになる。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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