【株式市場】前場の日経平均は603円安、様子見のなか売り先行、ディフェンシブ株と材料株は高い

◆日経平均は3万634円89銭(603円05銭安)、TOPIXは2229.76ポイント(45.71ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は増加し9億1489万株

 10月4日(水)前場の東京株式市場は、円相場が3日夜から内外市場で一時1ドル150円台に入ったため、日本の財務相や日銀による為替介入への警戒感が一段と強まった上、NYダウの430ドル安などもあり、主力株を中心に様子見の中で売りだけが先行する相場となった。ディフェンシブ株とされる食品・薬品・日用品株はサッポロHD<2501>(東証プライム)が中盤まで高く、花王<4452>(東証プライム)や資生堂<4911>(東証プライム)は次第に強調となったが、日経平均は472円安で始まり、午前10時40分にかけて656円33銭安(3万581円61銭)まで下押し、前引けも大幅続落模様となった。約4か月ぶりに3万1000円を割り込んだ。

 中で、クスリのアオキホールディングス<3549>(東証プライム)は四半期決算の大幅増益と株式3分割が好感されて活況高。カーメイト<7297>(東証スタンダード)は東京大学、千葉県柏市などが開始したEV走行中給電の日本初の公道実証への参加とスマホ可視化システムの開発に注目集中しストップ高。BBDイニシアティブ<5259>(東証グロース)はブラウザの拡張機能を活用した新サービスが好感されストップ高。

 新規上場となったくすりの窓口<5592>(東証グロース)は1580円(公開価格は1700円)で初値をつけ、その後1789円(公開価格の5%高)まで上げる場面をみせ、前引けは1693円。キャスター<9331>(東証グロース)は買い気配のまま初値がつかず、前引けは1292円(公開価格760円の70%高)で買い気配。

 東証プライム市場の出来高概算は増加し9億1489万株、売買代金は2兆309億円。プライム上場1835銘柄のうち、値上がり銘柄数は171銘柄、値下がり銘柄数は1642銘柄。

 東証33業種別指数で値上がりした業種は精密機器1業種のみとなっている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■7日間摂取試験でBCAAやタウリン増加、血液健全性を維持  吉野家ホールディングス<9861>(…
  2. ■日本味と匂学会で優秀発表賞を受賞、応用研究に期待  花王<4452>(東証プライム)は9月24日…
  3. ■GHG削減価値をデジタル証書化、荷主に割り当て  商船三井<9104>(東証プライム)は9月19…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  2. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  3. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  4. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…
  5. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  6. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る