DMPの画像認識技術とTHine社のエッジコンピューティング技術でエッジAIカメラを実現

■次世代スマートBEMS実現や工場など産業プロセスDX化の加速に貢献

 ディジタルメディアプロフェッショナル(DMP)<3652>(東証グロース)は、「Making the Image Intelligent」というパーパスのもと、創業以来の強みである画像インテリジェンス(画像の知能化)の力により、現実世界の問題を解決し、ステークホルダーに価値をもたらす革新的な製品とサービスの創造に努めている。今回、同社と、LSI事業、AIoT事業を展開するザインエレクトロニクス(THine社)<6769>(東証スタンダード)は、同社の画像認識AIソフトウエアとTHine社のエッジAIソリューションであるEdgeAI-LinkTMとの組合せにより、次世代スマートBEMS(ビル・エネルギー管理システム)を始めとするエッジAIカメラソリューションの実現に向けて協業すると19日に発表した。

 今回のTHine社とDMPの取り組みは、DMPが保有する高精度画像認識AIソフトウエアとTHine社独自の画像処理用プロセッサ(ISP: Image Signal Processor)を搭載したエッジAIカメラソリューションを実現することにより、優れたシーン識別力を通じて、オフィスビルの省エネ化や工場など産業工程におけるDX化に貢献することを目的としている。

 高性能カメラ機能と高信頼性AIエンジンにより、オフィス内にいる人の位置、人数、属性等を広範囲に検知することで、BEMS機能との連携を通じて、空調や照明をスマートに制御することが可能となる。例えば、人数や属性を検知することにより特定のエリアに対して適切な室温や風量、照明を実現したり、人がいないエリアでの風量制御や自動消灯を実現したりすることで、快適性を保ちながらビル全体の省エネ化を実現することができる。また、人がいない夜間や入室管理区域における人の動きを検知し画像で現場確認することにより、オフィスの防犯管理方法を進化させることなどが可能になる。

 同エッジAIカメラソリューションは、BEMS以外でも工場などの産業プロセスにおいてDX化を進める際に最初に必要となる、工程毎のデータ計測(例えば、工場作業者の工程毎作業時間の標準作業時間に対する乖離時間の計測)などを通じて工場内動線や工程別自動化の実現に寄与することができる。

 さらに、エッジAIカメラにLTE通信モジュールなど通信機能を持たせることにより、屋外でもクラウドと連携してエッジAIカメラ側でAI処理した結果データのみをクラウドAIにアップロードすることにより、通信コストを圧倒的に削減しながらリアルタイムでのAI解析を実現することも可能となる。EdgeAI-LinkTMソリューションを通じて、エッジAIカメラ側とクラウド側で分散コンピューティングを行うことにより、カメラ端末の台数が増えたとしてもクラウド側に処理が集中することなく、処理精度と即時性、通信コストの最適化を図ることができる。

■適用例

・次世代スマ
・ートBEMS
・設備監視の省力化・省人化
・インフラ点検の省力化・省人化
・工場等産業工程のDX化
など

 DMPは、今回のTHine社との協業を通じたエッジAIカメラ活用ソリューションを始めとして、画像の知能化により革新的な製品、サービスを創造・提供することで、セーフティ・ロボティクス等様々な分野における社会課題解決に貢献しいくとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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