アイフリークモバイルは24年3月期2Q累計営業赤字だが通期営業増益予想据え置き

(決算速報)
 アイフリークモバイル<3845>(東証スタンダード)は11月14日の取引時間中に24年3月期第2四半期累計連結業績を発表した。コンテンツ事業におけるサービス改修費用やCCS事業におけるエンジニアのベースアップなどの影響で営業赤字だった。ただし通期営業増益予想を据え置いた。コンテンツ事業では既存サービスの顧客拡大や販路拡大など、コンテンツクリエイターサービス(CCS)事業ではエンジニア育成などを推進する方針だ。積極的な事業展開により、通期ベースで収益改善基調を期待したい。株価は第2四半期累計業績を嫌気する形で年初来安値を更新したが、売り一巡して出直りを期待したい。

■24年3月期2Q累計営業赤字だが通期営業増益予想据え置き

 24年3月期第2四半期累計の連結業績は売上高が前年同期比1.2%増の12億62百万円、営業利益が52百万円の損失(前年同期は34百万円の利益)、経常利益が40百万円の損失(同64百万円の利益)、親会社株主帰属四半期純利益が40百万円の損失(同63百万円の利益)だった。

 コンテンツ事業におけるサービス改修費用やCCS事業におけるエンジニアのベースアップなどの影響で営業赤字だった。

 コンテンツ事業は売上高が21.8%減の1億06百万円、セグメント利益(全社費用等調整前営業利益)が21百万円の損失(前年同期は7百万円の利益)だった。既存コンテンツにおけるユーザー数減少、サービス改修、イベント出展に伴う費用増加などで減収・営業赤字だった。「森のえほん館」や「九九のトライ」での他社とのコラボレーション作品の配信、「CREPOS」とクリエイターとのコラボアバターの配信などの施策を推進した。

 コンテンツクリエイターサービス(CCS)事業は、売上高が4.0%増の11億56百万円で、セグメント利益が30.6%減の1億07百万円だった。比較的高い水準で稼働率が推移したことに加えて、エヅティーエーグループからの事業一部譲受も寄与して増収だが、エンジニアのベースアップなどの影響などで減益だった。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高が6億49百万円で営業利益が4百万円の損失、第2四半期は売上高が6億13百万円で営業利益が48百万円の損失だった。

 通期の連結業績予想は据え置いて、売上高が23年3月期比12.5%増の29億31百万円、営業利益が8.9%増の92百万円、経常利益が42.5%減の86百万円、親会社株主帰属当期純利益が44.4%減の82百万円としている。配当予想は未定としている。

 コンテンツ事業では既存サービスの顧客拡大やBtoBへの販路拡大など、CCS事業では専門領域に特化したエンジニア育成などを推進する方針だ。積極的な事業展開により、通期ベースで収益改善基調を期待したい。

■株価は売り一巡

 株価は第2四半期累計業績を嫌気する形で年初来安値を更新したが、売り一巡して出直りを期待したい。11月15日の終値は98円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS4円63銭で算出)は約21倍、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS45円98銭で算出)は約2.1倍、そして時価総額は約17億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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