冨士ダイスは熊本製造所の冶金棟をリニューアル、竣工披露会を開催

■南関町から世界へ、生産性向上と冶金技術向上で生産能力の最大化を目指す

 超硬合金製工具・金型製造の国内トップシェアの冨士ダイス<6167>(東証プライム)は、熊本製造所(熊本県玉名郡)の冶金棟をリニューアルし、2023年11月20日に新冶金棟見学ツアーと竣工披露会を執り行ったと発表。地元、熊本県玉名郡南関町町長の佐藤安彦氏をはじめ熊本県の企業誘致担当者、建設に携わった鹿島建設など総勢20名の来賓が出席した。

■熊本製造所 新冶金棟について

 熊本製造所は、国内7カ所の生産拠点の1つで、1987年4月に南関町南関北中学校跡地に建設されて以来、複雑形状の高付加価値製品を生産している。今回のリニューアルで、DX化による省人化やレイアウトの最適化による生産性向上と粉末冶金技術(粉末・成形・焼結)の向上により、生産能力の最大化を目指していく。

■新冶金棟見学ツアーと竣工披露会

 竣工披露会に先駆けて行われた新冶金棟見学ツアーでは、実際に新冶金棟が稼働する現場を見学。今回のリニューアルで導入した自動倉庫システムや将来の自動化を見据えて最適化した設備レイアウトなど、DXの推進による省人化の実践を中心に案内した。

 熊本製造所から司ロイヤルホテルに場所を移して行われた竣工披露会では、同社代表取締役社長の久保井氏の挨拶から始まり、熊本県商工観光労働部 産業振興局 企業立地課 審議員 松岡氏からの祝辞と、同社から鹿島建設への感謝状贈呈、鹿島建設から同社への記念品贈呈と続いた。乾杯の発声は、南関町町長 佐藤氏からは「ぜひ、南関町から世界へ、大きく躍進してもらいたい」との期待の込められた言葉をもらった。参加者は和やかに歓談し、同社専務取締役 春田氏の謝辞をもって、盛況のうちに閉会した。

 同社は、今年度を最終年度とする中期経営計画において「筋肉質な企業体質への転換、中長期の成長基盤の構築」を目標に掲げ、「(1)生産性向上・業務効率化」「(2)次世代自動車への対応・拡販」「(3)新成長エンジンの創出」「(4)海外事業の強化」の4つを重点項目と定めている。その施策の一環として、国内の他の生産拠点においても、自動搬送や自動化ロボットの導入による生産性向上・業務効率化を進めている。

 冨士ダイスは、今後も、中期経営計画の達成に向けて、さまざまな施策を推進していくとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■金融・医療・公共分野に特化した高精度処理、低コストで安全運用可能  NTT<9432>(東証プラ…
  2. ■ジャイアンツ球場隣接の221邸、シニアの健康・交流を支える新拠点に  フージャースホールディング…
  3. ■IT・スタートアップ中心に若手CEO台頭、経営のスピード化が進展  帝国データバンクは10月14…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る