カネコ種苗は一時10%高、3年続けて毎年1~5月に自社株買い、耕作と同様の地道な株主還元との評価も

■ブロッコリーの『指定野菜』も好感、4か月ぶりに1500円台を回復

 カネコ種苗<1376>(東証スタンダード)は1月22日、10%高の1528円(145円高)で始まった後も1500円前後で売買され、約4か月ぶりに1500円台を回復し、急激に出直っている。19日の夕方に自己株式の取得(自社株買い)を発表したことに加え、「ブロッコリー『重要な野菜』に昇格、購入量増加、半世紀ぶり『指定野菜』に」(読売新聞オンライン1月21日)と伝えられ、需要増を期待して注目を強める様子がある。「指定野菜への格上げは初めて」(同)で、「生産者に支払われる補助金が現在よりも手厚くなる」(同)という。

 自社株買いは、取得上限15万株(自己株式を除く発行済株式総数の1.30%)、2億5000万円、取得方法は東京証券取引所における市場買付。このところは2022年1~5月と23年1~5月に実施しており、19日発表の自社株買いは24年1月22日から5月24日までのため、3年続けて1~5月に実施することになる。耕作と同様の地道な株主還元策の印象があり同社らしいとの受け止め方が出ている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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