【株式市場】前場の日経平均は38円安だがトヨタ、三菱商、任天堂が最高値などでTOPIXは高い

◆日経平均は3万6122円57銭(38円08銭安)、TOPIXは2548.80ポイント(9.55ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は9億4110万株

 2月7日(水)前場の東京株式市場は、米地区連銀トップが年内の利下げ開始に言及したと伝えられて北米景気拡大への期待が再燃し、自動車、電気機器、大手商社、海運株などが値上がりし、半導体関連株や電子部品、機械株は高安混在となった。中で、トヨタ<7203>(東証プライム)やニチレイ<2871>(東証プライム)、任天堂<7974>(東証プライム)は6日発表の四半期決算と業績予想の増額修正など好感されて実質的な上場来の高値を更新。三菱商事<8058>(東証プライム)は連結子会社ローソン<2651>(東証プライム)にKDDI<9433>(東証プライム)が出資し「共同経営」になることや自社株買いが好感されて実質的な上場来の高値を更新。日経平均は157円安で始まり、ほどなく254円34銭安(3万5906円32銭)まで下押したが、その後は次第に持ち直し、前引けは小幅安にとどまった。TOPIXは小高い。

 ミニストップ<9946>(東証プライム)が急動意となって高値を更新しローソンへのTOB(株式公開買付)で連想買いの見方。GSユアサ コーポレーション<6674>(東証プライム)、極東開発工業<7226>(東証プライム)は第3四半期決算と業績・配当予想の増額など好感され急伸。リベロ<9245>(東証グロース)はストップ高。ソフィアホールディングス<6942>(東証スタンダード)、横浜丸魚<8045>(東証スタンダード)は株主優待など好感され一段高。

 新規上場のSOLIZE<5871>(東証スタンダード)は買い気配を上げ、午前10時過ぎに2020円(公開価格1470円の37%高)で初値がつき、ストップ高の2520円まで上げて前引けとなった。

 東証プライム市場の出来高概算は9億4110万株、売買代金は2兆6085億円。プライム上場1657銘柄のうち、値上がり銘柄数は804銘柄、値下がり銘柄数は758銘柄。

 東証33業種別指数は19業種が値上がりし、輸送用機器、卸売り、鉱業、海運、水産農林、鉄鋼、不動産、ゴム製品、などが高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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