【株式市場】前場の日経平均は254円安、米金利の高止まり予想など再燃し全般一服模様

◆日経平均は3万8953円49銭(254円54銭安)、TOPIXは2658.26ポイント(16.69ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は8億4434万株

 2月29日(木)前場の東京株式市場は、米国でボストン連銀、ニューヨーク連銀の各総裁が利下げに慎重な見通しを示したと伝えられたことなどを受け、ブリヂストン<5108>(東証プライム)やコマツ<6301>(東証プライム)などが朝から軟調となり、トヨタ<7203>(東証プライム)などの自動車株は中盤に小高くなったが前引けは軟調。半導体関連株もレーザーテック<6920>(東証プライム)が下げるなどで高安マチマチとなった。経営統合のウエルシアHD<3141>(東証プライム)とツルハHD<3391>(東証プライム)も安い。一方、川崎汽<9107>(東証プライム)や三井不<8801>(東証プライム)などは高い。日経平均は朝寄り後に331円22銭安(3万8876円81銭)まで下押したが、これを下値に一時48円安まで持ち直し、前引けは254円安で2日続落模様となった。

 あおぞら銀行<8304>(東証プライム)がプライム銘柄の値上がり率トップになり旧・村上ファンド系とされる投資会社シティインデックスイレブンスが5%超を保有とされ思惑高揚。四国化成HD<4099>(東証プライム)は発行カブスの12%規模の自社株買いが好感され急伸。セブン&アイ・HD<3382>(東証プライム)はヨーカ堂事業の売却観測報道で急反発し高値更新。DNAチップ研究所<2397>(東証スタンダード)は肺がんに関する診断システムの保険適用に連日期待集まり2日続けてストップ高。ピクセラ<6731>(東証スタンダード)とフィスコ<3807>(東証グロース)は資本金と資本準備金の減少、剰余金の処分などの発表を受け財務改善への期待強まり急伸。

 東証プライム市場の出来高概算は8億4434万株、売買代金は2兆3128億円。プライム上場1657銘柄のうち、値上がり銘柄数は465銘柄、値下がり銘柄数は1138銘柄。

 東証33業種別指数は4業種の値上がりにとどまり、海運、小売り、精密機器、鉱業、が高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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