東レが耐久性に優れた逆浸透膜を開発、持続可能な水資源管理への期待

■耐久性2倍のRO膜開発

 東レ<3402>(東証プライム)は3月21日、工場廃水の再利用や下水処理における厳しい使用条件に対応するため、耐薬品性を従来比2倍に向上させた高耐久逆浸透(RO)膜を開発したと発表。この新しいRO膜は、交換頻度の半減とCO2排出量の削減を実現し、2024年上期に中国市場での発売を予定している。

 東レリサーチセンターが保有する最先端の構造解析技術とデータ解析技術を融合し、RO膜の微小な孔構造を定量的に解析。新たな製造プロセスの改善により、安定した孔構造を有するRO膜を創出した。

 開発されたRO膜は、過酷な薬品洗浄条件下での運転試験において、水の品質悪化を50%抑制する効果を実証。下水処理場や化学工場などでの廃水再利用において、RO膜の寿命を延長し、CO2排出量を半減することが期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る