【市場の波乱に乗じた投資戦略】急落と反発の狭間で:需給とファンダメンタルズのせめぎ合い

■投資家心理と市場動向の読み解き

 日米の株式市場は、日替わりで上下する「高速エレベーター相場」である。特にタワーマンション相場の下降は、史上最高値水準からの急落であり、新年度相場入りの4月第1週は、日経平均株価が1377円安、3.4%の急落を記録した。NYダウも週間で903ドル安、2.2%の下落率を示し、連続週間下落幅が悪化している。

 今週の市場は、需給要因によるものか、ファンダメンタルズの変化によるものかで、市場の方向性が分かれる可能性がある。急落相場が需給要因によるものなら、売りは一巡し、機関投資家の買い転換やリバウンドが期待される。ファンダメンタルズ要因なら、市場のぐずつきが予想される。

 マーケット動向は、投資セオリーから違和感がある。安全資産の国債が売られ、ハイテク株に買い戻しが入り、金先物価格が最高値を更新している。節約志向・低価格志向・生活防衛関連株が動意を含んでおり、100円ショップ株やリユース株が高値追いをしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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