ヨシムラ・フードHDは高値更新、中国が禁輸中のホタテ、ベトナムなどで加工を開始しシンガポールで需要増加

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■前2月期はM&A効果もあり売上高42%増加、営業利益は3.6倍に

 ヨシムラ・フードHD(ヨシムラ・フード・ホールディングス)<2884>(東証プライム)は4月16日、急反騰となり、取引開始後に17%高の1437円(205円高)まで上げて約3週間ぶりに年初来の高値を更新し、後場も12%高の1380円前後で売買活況となっている。15日の16時前に発表した2月決算が好調で、とりわけ、中国が輸入禁止を続けているホタテに関する事業では、「パートナー企業がタイ、ベトナムで加工を開始」「シンガポールにおいて観光客数が回復し、ホテルや飲食店の需要増加に伴い(中略)大幅に増収」(決算説明資料より)とした。改めて注目し直す動きが出ている。

 2月決算(2024年2月期・連結)は、北海道でホタテの加工などを行うマルキチや、同じく北海道が地盤のワイエスフーズをグループ化したことで大幅な増収となり、M&A費用などがあったものの、売上高は前期比42.5%増加し、営業利益は同3.6倍になった。親会社株主に帰属する当期純利益は同67.7%増加した。中国が日本産水産物の輸入禁止措置を継続する中で、冷凍両貝(殻付きホタテ)をベトナム、タイ等のパートナー企業に向けて出荷を開始し、シンガポールでは観光客数が回復し、ホテルや飲食店の需要増加にともない、グループのPacific Sorby社の売上が大幅に増収となった。

 今期・25年5月期の連結業績予想は、物流業界の2024年問題(物流コスト上昇)懸念などがあるものの、売上高を前期比16.9%増、営業利益を同12.9%増の見込みとし、経常利益は同12.5%減を見込むが親会社株主に帰属する当期純利益は同8.3%増を見込んでいる。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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