出光興産がJERA保有の富士石油株を取得し持分法適用会社に

■原油・ナフサ調達や定期修理工事の共同化などを行い、シナジー創出を目指す

 出光興産<5019>(東証プライム)と富士石油<5017>(東証プライム)は4月16日、燃料油事業における協業深化と将来の脱炭素化に向けた取り組みを推進していくことを目的として、資本業務提携に関する合意書を締結したと発表。

 この合意書に基づき、出光興産は、JERAが保有する富士石油の発行済株式総数の8.75%を市場外で取得した。取得額は24億円で取得時期は未定。これにより、出光興産は現在保有する富士石油の発行済み株式総数の13.04%と合わせ、21.79%に引き上げ、富士石油を持分法適用会社とする予定。

 両社は、今後、以下の取り組みを通じて、シナジー創出と脱炭素化に向けた取り組みを推進していく予定。

・原油及びナフサの調達・配船業務の共同化
・定期修理工事(SDM)の共同管理化
・次世代カーボンニュートラル燃料の供給拠点化に向けた投資検討
・出光興産から富士石油に対する非常勤取締役候補者2名の指名

 これらの取り組みを通じて、両社は、京葉地区における燃料油事業の競争力強化と、脱炭素社会の実現に向けた貢献を目指していく。同件による両社の業績への影響は軽微と見込まれており、今後開示すべき事項が生じた場合には、速やかに公表される予定としている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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