ベクターHDは23%高急伸、新株発行の「希薄化率」23%でも株価下げず注目強まる

■第三者割当でシンガポール企業が1位株主に、期待や思惑が膨らむ

 ベクターHD(ベクターホールディングス)<2656>(東証スタンダード)は4月17日、急伸相場となり、34%高の163円(41円高)まで上げた後も23%高の150円台で売買され、このところの下値もみ合いから大幅に出直っている。12日にシンガポール企業を引受先とする第三者割当の新株式、新株予約権の発行を発表し、これによる「希薄化率」は23.38%としたが、通例に反して発表後の株価は下げずに底堅いため、調達資金による新事業への注力などに期待が強まったと見られている。

 また、「募集後の大株主」として、第三者割当先のシンガポール企業Seacastle Singapore Pte.Ltdが18.95%を保有し第1位になるとした。このため、海外から新たな資本が入る点で期待や思惑を膨らませる投資家もあるようだ。

 ベクターHDはSDGs(持続可能な開発目標)をテーマとした事業領域の開拓を推進しており、これらにより調達する資金は、誰でも自宅で気軽に継続的に実施できる効果的な運動代替セルフケアデバイス「e-Nudge(イーナッジ)」デバイスを開発する株式会社 INSURE TECH INDUSTRIES(東京都千代田区)と連携する新事業などに充当する予定とした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
  2. ■うつ・統合失調症・発達障害を脳から理解する、最前線研究を平易にまとめた一冊  翔泳社は11月25…
  3. 【新築マンションの短期売買を分析】  国土交通省は11月25日、三大都市圏および地方四市の新築マン…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  2. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  3. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  4. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  5. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  6. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る