有機合成薬は「寄り天」だが活況高、利益予想の大幅な増額修正を好感、戻り売りこなす

■電子材料向け新製品、主に海外で展開する原薬など好調

 有機合成薬品工業<4531>(東証スタンダード)は4月23日、15%高の335円(43円高)で始値をつけたあと売買交錯となり「寄り天」(寄り付き天井)状態だが、午前11時にかけても約1週間ぶりに300円台を回復したまま活況高を続け、戻り売りをこなす相場となっている。22日の15時に2024年3月期の業績予想のうち各利益の増額修正を発表し、好感買いが優勢。戻り売りは厚い様子だが、決算発表時に開示される今期の予想などによっては展開が一変する期待が出ている。

 24年3月期は、半導体関連材料である一部製品の需要が低迷したことにより、売上高の予想は従来予想を4.2%下回る見込みに修正した。一方、利益面では、電子材料向け新製品、主に海外で展開している原薬の販売拡大、経費節減効果、円安などにより、営業利益は従来予想を32.1%上回る見込みに見直し、純利益も同23.3%上回る見込みに引き上げた。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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