【株式市場】日経平均は94円高、日銀の政策を受け後場一時305円高まで上げ3日ぶりに反発

◆日経平均は3万8814円56銭(94円09銭高)、TOPIXは2746.61ポイント(14.83ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は朝のSQ関連売買が加わり21億5662万株

 6月14日(金)後場の東京株式市場は、正午過ぎから日銀の金融政策決定会合の結果が伝えられはじめ、利上げは行わず国債買い入れの減額を行うとされ、想定の中で最も軽微な変更にとどまったとされて長期金利が低下、為替は円安に振れた。これを受けて日立<6501>(東証プライム)やキヤノン<7751>(東証プライム)が一段高で始まり、トヨタ<7203>(東証プライム)やファナック<6954>(東証プライム)は大きく持ち直して始まり、中盤まで活気の膨らむ相場となった。終盤にかけては週末商いということもあり手仕舞い売りも増えた様子になった。日経平均は一気に上げて177円高で始まり、13時に305円23銭高(3万9025円70銭)まで急伸。その後は上げ幅100円台で一進一退となったが大引けも値を保ち3日ぶりに反発した。

 後場は、東建コーポ<1766>(東証プライム)が一段高となり4月決算の想定を上回る大幅上振れなど好感。伊藤忠<8001>(東証プライム)や三菱商事<8058>(東証プライム)も一段と上げて低金利継続や円安再燃が好感され、資生堂<4911>(東証プライム)も一段強調。ファンケル<4921>(東証プライム)は終日買い気配のままストップ高となりキリンHD<2503>(東証プライム)による完全子会社化を材料視。メディアリンクス<6659>(東証スタンダード)は世界初のSTL伝送試験に成功との発表などで前場ストップ高に達したまま後場は大引けまで買い気配。monoAI technology<5240>(東証グロース)は神戸商工会議所に足場とされ事業拡大期待などで2日連続ストップ高。サンバイオ<4592>(東証グロース)は3日連続ストップ高となり薬事審のリストに同社の新薬候補が載ったとされ承認期待が高揚。ネットスターズ<5590>(東証グロース)はQRコード決済の拡大とともに伸びるとされ再び出直り拡大。

 14日新規上場となったコーディア<190A>(東証グロース)は255円(公開価格153円の66.7%高)で初値をつけ257円まで上げたが前引けは192円となり、後場は180円まで値を消して大引けは192円だった。

 東証プライム市場の出来高概算は朝のSQ関連売買が加わり21億5662万株(前引けは12億5513万株)、売買代金は5兆3191億円(同3兆917億円)。プライム上場1646銘柄のうち、値上がり銘柄数は1417(前引けは1345)銘柄、値下がり銘柄数は210(同271)銘柄。

 東証33業種別指数は29業種(前引けも29業種)が値上がりし、値上がり率上位は、海運、石油石炭、卸売り、不動産、建設、非鉄金属、電力ガス、パルプ紙、機械、その他製品、ガラス土石、水産農林、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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