住友ゴム、1ナノ秒を含む幅広い時間領域で原子・分子・ナノ構造の運動を測定する新しい放射光技術を開発

■0.1ナノ秒から100ナノ秒の分子運動測定を可能に

 住友ゴム工業<5110>(東証プライム)は6月18日、東北大学、理化学研究所、高輝度光科学研究センターとの共同研究で、ゴム中の原子・分子運動を幅広い時間領域で測定できる新しい放射光技術を開発したと発表。この技術は、高強度かつ耐摩耗性に優れたタイヤの開発に貢献することが期待される。

 従来の技術では、ゴム中の原子・分子運動を10ナノ秒から1000ナノ秒の時間領域でのみ測定することが可能だった。今回開発された新しい技術は、0.1ナノ秒から100ナノ秒の時間領域での測定が可能となり、従来の技術と組み合わせることで、幅広い時間領域での測定を実現した。この成果は、学術誌「Physical Review Letters」に掲載されている。

 同研究は、国立研究開発法人科学技術振興機構が主導する戦略的創造研究推進事業「CREST」にて取り組んでおり、同技術をタイヤ性能向上に応用させることで、サステナブルな社会の実現に貢献していくとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■AIとベイジアンネットワーク解析で165項目を抽出、複雑な因果関係を構造化  大正製薬は11月2…
  2. ■Blackwell GPU2140基で研究競争力を拡大  NVIDIA(NVDA:NASDAQ)…
  3. ■銀座の呉服店「むら田」店主・村田あき子の語りをまとめた書籍  KADOKAWA<9468>(東証…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  2. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  3. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  4. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  5. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…
  6. ■売り方手仕舞いで需給改善が後押し  師走相場では、リスクの大きい銘柄であっても、逆日歩のつく信用…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る