三菱化工機、船舶用バイオディーゼル燃料の長期利用に向けたプロジェクトに協力

■自動車専用船で6カ月間、燃料供給システムへの影響を調査

 三菱化工機<6331>(東証プライム)は7月3日、日本郵船<9101>(東証プライム)およびシンガポールの非営利団体Global Centre for Maritime Decarbonisation(GCMD)と共同で実施する「プロジェクトLOTUS」に協力すると発表。同社は、このプロジェクトにおいて、船舶用油清浄機を用いたリスク評価を実施し、バイオディーゼル燃料の長期利用に関する調査を行う。

 プロジェクトLOTUSでは、使用済み食用油などから作られるバイオ燃料(FAME)と低硫黄重油(VLSFO)を混合した燃料を、日本郵船が運航する自動車専用船で6カ月間継続して使用する。これにより、燃料供給システムの性能や動作への影響を総合的に調査することが目的である。同社は船舶用油清浄機「三菱セルフジェクター」を使用し、混合燃料からの不純物除去の適正性やエンジンへの影響、技術的トラブルの有無、長期使用時のメンテナンス手段を確認する。

 これまでにも同社は、温室効果ガス(GHG)の排出削減を目指し、バイオディーゼル燃料を使用した陸上及び実船試験に協力してきた。今後も、船舶用油清浄機で培った技術と経験を活かし、プロジェクトLOTUSで得られたデータを基に長期運航によるバイオ燃料の安全利用に関するガイドラインを策定し、船舶の安全運航と脱炭素社会の両立に貢献していく予定である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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