古野電気、世界初!複数船舶の遠隔航行支援を実現、無人運航船プロジェクト陸上支援センターが完成

■舶事故の減少、海運の人手不足解消へ期待

 古野電気<6814>(東証プライム)は7月19日、日本財団が推進する無人運航船プロジェクト「MEGURI2040」に参画し、2024年7月18日に複数船舶を遠隔航行支援する「陸上支援センター」を完成させたと発表。この陸上支援センターでは、2025年7月からの実証実験で4隻同時の無人運航船の遠隔航行支援を予定しており、2040年までに国内船舶の50%を無人運航化する目標に向け、着実に事業を進めている。「MEGURI2040」は2022年の第1ステージで6隻の船舶の無人運航実証を成功させ、現在の第2ステージでは社会実装を目指している。

 無人運航船は船舶事故の減少や海運業界の人手不足解消といった課題の解決策として期待されている。特に、日本が誇るICTやAI、画像解析技術を活用し、物流業界における人材不足問題に対する有効な対策として注目されている。今回完成した陸上支援センターは、世界初の複数船舶の遠隔航行支援を可能にする設備を備え、今後の実証実験でその性能が試される。物流2024年問題に対する船舶輸送の重要性が高まる中、この技術は国内外で大きな注目を集めている。

 古野電気株式会社は、日本財団と共に、内航海運業界の船員不足や高齢化、船舶事故といった課題を解決し、安定的な物流維持を目指す。今後も国内における無人運航船の技術開発・実装と社会的理解の醸成を進める。「MEGURI2040」の第1ステージで得られた知見を活用し、第2ステージでは瀬戸内海を結ぶ離島航路船やRoRo船の商業運航時の実用化を目指している。今回の陸上支援センターの完成により、2040年には国内船舶の50%を無人運航化することを目標にしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■離職率低下と顧客満足向上を実証、省人化潮流に逆行する人材重視戦略  「丸亀製麺」主力のトリドール…
  2. ■ビーム整形と出力平準化技術を融合し大気揺らぎを克服  NTT<9432>(東証プライム)と三菱重…
  3. ■航続距離650キロを実現、日野が新型FCV大型トラック投入  日野自動車<7205>(東証プライ…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  2. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  3. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  4. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…
  5. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  6. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る