川崎重工業、博多―壱岐・対馬向け新型ジェットフォイル受注

■九州郵船・鉄道機構が共同発注、2029年6月引き渡し予定

 川崎重工業<7012>(東証プライム)は11月21日、九州郵船と鉄道建設・運輸施設整備支援機構の共同発注により、博多と壱岐・対馬を結ぶ超高速旅客船「川崎ジェットフォイル」1隻の造船契約を締結したと発表した。同社がジェットフォイルを受注するのは8年ぶりであり、神戸工場で建造した上で2029年6月に引き渡し、同航路の旅客輸送に投入される計画である。1989年以降の建造実績を踏まえ、国内の高速海上交通を支える基幹装備として期待が高まる。

 今回の新造船は、現行デザインの信頼性を生かしながらも新型ガスタービンエンジン「VERICOR TF50B」を搭載し、安全性向上を意図した新客席レイアウトを採用した点が特徴である。ジェットフォイルは全没翼型水中翼旅客船であり、海面上に浮上した状態で航走する構造を持つ。2基のガスタービンエンジンで駆動するウォータージェット推進により毎秒3トンの海水を噴射し、最高時速80km超の高速航走を実現する仕組みである。

 加えて、波高3.5mの荒天環境でも安定した運航を維持し、航空機のように傾斜して旋回できる操縦性能を備えることから、船酔いの少ない快適性と高速性を両立する交通手段として評価されている。川崎重工業は、離島航路を中心とした高速海上交通網の維持・発展に向け、今後もジェットフォイル建造に積極的に取り組むとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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