サンバイオ、外傷性脳損傷治療薬「アクーゴ」の製造販売承認を取得

■世界初の脳を再生する治療薬として大きな期待

 サンバイオ<4592>(東証グロース)は7月31日、外傷性脳損傷に伴う慢性期の運動麻痺に対する治療薬「アクーゴ」の製造販売承認を取得したと発表。これは、世界で初めて承認された他家細胞治療薬であり、脳を再生する治療薬としても注目されている。

 外傷性脳損傷は、交通事故や転倒などにより脳が損傷するもので、世界中で多くの患者が後遺症に苦しんでいる。特に、慢性期の運動麻痺は、患者さんの生活の質を大きく低下させ、有効な治療法が限られていた。

 アクーゴは、健康なドナーの骨髄から採取した細胞を培養し、脳の損傷部位に移植することで、神経細胞の再生を促す治療薬である。基礎研究では、神経細胞の保護作用や血管新生促進作用なども報告されており、損傷した脳組織の機能回復に期待が寄せられている。

 サンバイオは、今回の承認を機に、国内での事業化を加速させるとともに、他の疾患への適応拡大や海外展開も視野に入れている。特に、脳梗塞の患者さんに対する治療薬としての開発も進めていく予定である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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