クオリプスが次第高、『iPS細胞由来心筋シート』支える収益源も好感

■培養期間が大幅に短縮でき患者へのタイムリーな提供が可能

 クオリプス<4894>(東証グロース)は8月2日、小安く始まった後次第に値上りし、午前11時にかけて6670円(170円高)まで上げて出直りを強めている。『iPS細胞由来心筋シート』を開発し心筋再生治療で期待され、7月31日にヒト臍帯由来間葉系幹細胞培養上清液のサンプル受託製造を行うと発表。開発費などが重い中で、『iPS細胞由来心筋シート』を支える貴重な収益源になると期待されている。

 同社の心筋シートは、京都大学iPS細胞研究所から提供されたヒトiPS細胞(他家細胞)を使用しており、7月30日に新規上場となったHeartseed(ハートシード)<219A>(東証グロース)の心筋シートは患者自身の骨格筋芽細胞(自家細胞)を採取して使用する点で、使用する細胞の種類が異なる。自家細胞を利用した場合、患者の細胞採取後、培養に3か月を要するのに対し、クオリプスの製品は培養期間が大幅に短縮され、患者へのタイムリーな提供が可能になるという。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■バイオマス発電所で自動運転実証、135トンの燃料運搬に成功  大林組<1802>(東証プライム)…
  2. ■小規模店の淘汰進むも、残存者は付加価値戦略で業績回復  帝国データバンクの調査によると、2024…
  3. ■企業独自のシステム統合とカスタマイズ可能なAIエージェントを実現  ソフトバンクグループ<998…
2025年3月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31  

ピックアップ記事

  1. ■名変更会社の局地戦相場の待ち伏せ買いも一考余地  今年4月1日以降、来年4月1日まで社名変更を予…
  2. ■あの銘柄が生まれ変わる!市場を揺るがす社名変更、次なる主役は?  「トランプ・トレード」が、「ト…
  3. ■年初から57銘柄が優待新設、40銘柄超が拡充・変更  株主優待制度は従来、配当増加や自社株買いと…
  4. ■『マッチポンプ』相場の処方箋、トヨタの優待新設に見る『安全投資』の行方  「まるでマッチポンプ」…
  5. ■「トランプ・ディール」懸念下での投資価値、重複上場株の割安性  今週のコラムでは、米国景気の減速…
  6. ■見直される株主優待制度と重複上場戦略の新展開  ジャパニーズ・スタンダード(日本基準)とグローバ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る