【株式市場】前場の日経平均は一時2000円安、中東情勢の再緊迫化と急激な円高など影響

◆日経平均は3万6261円85銭(1864円48銭安)、TOPIXは2577.51ポイント(126.18ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は15億4072万株

 8月2日(金)前場の東京株式市場は、日経平均が682円安で始まった後も急落を続け、午前10時に2019円04銭安(3万6107円29銭)まで下押して下げ幅が2000円を超えた。中東の武装組織ハマスの最高幹部が殺害され、他の武装勢力やイランが報復を宣言したことや、1日のNY株式市場で半導体株指数が7%安と大幅に下げたこと、連日の大幅な円高、などが要因とされた。午前11時にかけては500円程値を戻したが前引けにかけては一進一退となった。

 東証33業種別指数は全33業種が値下がりした。午前10時頃には、東証グロース589銘柄中、値上がり銘柄が8個にとどまる場面もあった。中で、日本製鉄<5401>(東証プライム)や日本ハム<2282>(東証プライム)は第1四半期決算と業績予想の増額修正などが好感されて小高く、ぷらっとホーム<6836>(東証スタンダード)はブロックチェーンの新しい適用領域での戦略提携が連日好感され一段高。日華化学<4463>(東証スタンダード)は第2四半期の大幅増益と業績予想の増額、累進配当の導入など連日好感され一段高。ビリングシステム<3623>(東証グロース)は決済代行の拡大拡大や業績上振れ期待など言われ一段高。

 東証プライム市場の出来高概算は2日続けて高水準となり15億4072万株、売買代金は3兆3063億円。プライム上場1646銘柄のうち、値上がり銘柄数は28銘柄、値下がり銘柄数は1611銘柄。

 東証33業種別指数は全33業種が値下がりし、下落率の小さい業種は、電力ガス、鉄鋼、医薬品、その他製品、食料品、などとなっている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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