アルコニックスの第1四半期は売上高が8.2%増加し営業利益は13%増増加

(決算速報)

■アルミ地金、チタン素材、メッキ材料などの販売拡大し価格転嫁も進む

 アルコニックス<3036>(東証プライム)が8月5日午後発表した2025年3月期・第1四半期決算(2024年4~6月・連結)は、売上高が前年同期比8.2%増の458億50百万円となり、営業利益は同13.0%増の18億2百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同50.2%増の12億89百万円となった。

 中国経済の停滞、物流費用の上昇に加え、円安が一段と進行したことなどが影響を及ぼす要因となったが、売上高では、アルミ地金、チタン素材、メッキ材料などの販売量が増加し、アルミ・銅原料価格の上昇などの要因も寄与した。利益面では、金属加工事業セグメントで一部製品の収益率の低下があったものの、アルミ地金、銅スクラップ、ニッケル原料などの収益率が改善したことや費用・製造原価上昇分の販売価格への転嫁が進んだことなどにより電子機能材事業、アルミ銅事業、装置材料事業の3セグメントが増加した。

 営業外では、投資有価証券売却益等の特別利益98百万円を計上する一方、貸倒引当金繰入額等の特別損失82百万円を計上した。

 今期・.2025年3月期の連結業績予想は5月に開示下予想を継続し、売上高は1850億円(前期比5.8%増)、営業利益は72億円(同31.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は45億円(2.8倍)。1株利益は149円31銭。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る