マルマエの第3四半期は初の連結決算で売上高72.7億円に(前年同期は非連結で33.4円)、KMアルミニウムを子会社化

(決算速報)

■半導体エッチング装置用の真空チャンバーは在庫調整6~8か月続く予想

 マルマエ<6264>(東証プライム)の2025年8月期・第3四半期決算(2024年9月~25年5月・累計、連結)は、KMアルミニウム株式会社の子会社化により、この第3四半期から連結決算に移行、売上高が72億69百万円(前年同期の非連結決算は33億44百万円)、営業利益は14億50百万円(同24百万円)、親会社株主に帰属する当期純利益は9億39百万円(同損失51百万円)だった。

 半導体製造装置やFPD製造装置の心臓部に当たる真空パーツや高精度パーツを社内一貫生産体制で製造する。精密部品事業では、半導体分野で、内外の半導体工場の稼働にともない必要な消耗品が好調だったが、新規の半導体製造装置向けは停滞が続いた。一方、FPD分野ではG8(第8世代)LED向けの設備投資を受けて堅調だった。一部の設備投資には先送りの動きがみられた。

 機能材料事業に含まれる半導体エッチング装置用の真空チャンバーについては、需要が高かった22年の時期に長期間の受注を受け、その後に納入した分が過剰在庫となり、現在の売り上げにも影響している。今後6~8か月間は在庫調整が続く予想とした。

 今期・25年8月期の連結業績予想は、KMアルミニウム株式会社を25年4月より連結することにともない、売上高にKMアルミの5か月分の売上高36.2億円が加わることによって112.5億円となる見通し。営業利益はのれん等の発生に伴う償却費などがあるものの、マルマエ単体の営業利益が1.2億円上振れる見通しで、KMアルミの事業連結によって約4億円の増加が見込まれることから19億円の見込みとし、親会社株主に帰属する当期純利益は12億65百万円の見込とした。

 これまでの中期事業計画『Innovation2026』に続いて新中期事業計画『Fusion2028』を策定し、連結ベースの数値目標として、28年8月期の売上高250億円、営業利益56億円、配当性向35%以上、などを掲げた。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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