レゾナック・ホールディングス、AI活用の最先端シミュレーション技術で半導体材料開発を加速

■NNP技術を用いた高速計算でCMPスラリーのメカニズムを初めて解析

 レゾナック・ホールディングス<4004>(東証プライム)は8月6日、AIを活用した新しいシミュレーション技術「ニューラルネットワークポテンシャル(NNP)技術」をCMPスラリーによる半導体基板研磨メカニズムの解明に初めて導入したと発表。この技術により、第一原理計算と同程度の精度を維持しつつ、10万倍以上の速度で化学反応のシミュレーションが可能となった。

 半導体製造プロセスにおける複雑な材料挙動の解明が困難だった従来の第一原理計算に対し、NNP技術は大規模なシミュレーションを可能にした。これにより、ナノメートルスケールでの複雑な界面挙動を精密に可視化し、実験だけでは捉えにくい研磨メカニズムの詳細な理解につながった。

 同技術の導入により、基板形状や加工条件など周囲環境の影響を含む詳細なプロセスが明らかになり、求める機能を持つ原料候補をより確度高く見つけられるようになった。その結果、新材料の開発期間が大幅に短縮される。レゾナックは、CMPスラリー以外の半導体材料分野でも同技術の適用を進めている。

【Resonac(レゾナック)グループについて】

 レゾナックグループは、昭和電工グループと昭和電工マテリアルズグループ(旧日立化成グループ)が統合して誕生した新会社であり、半導体・電子材料分野で世界トップクラスの企業である。共創プラットフォームを生かし、国内外の半導体メーカーや材料・装置メーカーとともに技術革新を進めている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ポケモンセンターヨコハマに続く2店舗目、地域活性化にも期待  丸井グループ<8252>(東証プラ…
  2. ■ベンチマークで高評価、企業向けLLMの新たな選択肢  リコー<7752>(東証プライム)は4月3…
  3. ■第1弾の渡航レポート公開、夢への挑戦を可視化  日本航空(JAL)<9201>(東証プライム)は…
2025年5月
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031  

ピックアップ記事

  1. ■木徳神糧と三菱食品、逆行高の先駆けとなる動き  食料品の消費税減税関連株に新たな動きが見られる。…
  2. ■トランプ大統領「米国株は絶好の買い時」英国との関税合意後に発言  米国のトランプ大統領が、またま…
  3. ■スタンレー電気など年初来安値銘柄の業績見通しに焦点  日経平均株価が4月に大幅下落する中、年初来…
  4. ■トランプ劇場、急転換の舞台裏!米中摩擦、FRB人事…予測不能な変幻自在  「クルマは急に止まれな…
  5. ■5大商社決算発表を前に高まる投資家の期待感  世界三大投資家の一人ウォーレン・バフェットが日本の…
  6. ■「市場の反乱」の一段落で「市場の勝利」を期待しバフェット流に商社株にバリュー株投資も一考余地  …

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る