GMOインターネットグループ調査:国内GPUクラウド利用率わずか5.4%、海外サービスが約9割を占める

■AI分野での利用は進むも、国内GPUクラウドの普及に課題

 GMOインターネットグループ<9449>(東証プライム)は、国内企業のIT部門を対象にGPUクラウドサービスの認知度と利用実態に関する調査を行った。結果、IT担当者の47.2%がGPUクラウドを初めて知ったと回答し、利用率はわずか5.4%にとどまることが明らかになった。また、利用されているサービスの約9割が海外製品であり、国内製品の普及が遅れている実態が浮かび上がった。

 GPUクラウドの利用が進んでいる分野はAIや機械学習であり、特に生成AIモデルの開発に利用されることが多い。しかし、GPUクラウドサービスを利用する際に重視される項目としては「データセキュリティ」が挙げられ、特にGPUを実際に利用している担当者の66.0%がこれを最も重要視している。

 今回の調査結果から、国内企業におけるGPUクラウドサービスの認知度はまだ低く、普及に向けた課題が多いことが明らかになった。特にデータ主権の観点から、国内サービスの利用が求められる中で、海外サービスが依然として優勢である点が懸念される。

■GMO:NVIDIA H200 GPU採用し国内最速のサービス提供を目指す

 GMOインターネットグループは、この状況を踏まえ、2024年12月より国産の「生成AI向けGPUクラウドサービス」の提供を開始する予定である。高性能なNVIDIA H200 GPUを採用し、NVIDIA Spectrum-Xを国内クラウド事業者として初めて導入するなど、最先端の技術を結集したサービスを目指していく。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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