住友鉱が戻り高値を更新、リチウムのリサイクル事業に期待強まり証券会社の積極評価も好感

■イランのイスラエル攻撃を受けた金相場の急伸も材料視

 住友金属鉱山<5713>(東証プライム)は10月2日、続伸基調となり、後場寄り後に一段と強含んで4610円(164円高)まで上げ、2日続けて戻り高値を更新している。UBS証券が同社株の投資判断を「売り」から「中立(保有)」に変更し、目標株価は3340円から4350円に引き上げたと1日に伝えられて注目が再燃した上、2日はイランがイスラエルを攻撃したと伝えられてNY金相場が急伸し、産金株としての注目が強まった。さらに、2日付で「リサイクルリチウムを使用した電池正極材評価で性能確認」と発表し、買い材料視されている。

 2日午前、「自社のリチウムイオン二次電池(LIB)リサイクルのパイロットプラントで回収した中間物から、関東電化工業(4047、東証プライム)が高純度化したリサイクルリチウムを使用したLIB用正極材を、天然資源由来のものと比較し、両者が同等であることを確認」と発表した。住友鉱山が銅・ニッケル・コバルトを回収し、またリサイクルプロセスで発生する中間物(リチウム含有スラグ)から関東電化がリチウムを高純度で再資源化する。より不純物含有量の多い使用済みLIBも効率的に処理することが可能なプラントの建設を進めており、、本プラントの建設は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から公募された「グリーンイノベーション基金事業」の支援を受けている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■歯周病の進行抑制に向け、老廃物除去と免疫調整の2軸で研究  ライオン<4912>(東証プライム)…
  2. ■バリア性能と印刷適性を両立、2030年までに10億円売上目指す  大日本印刷<7912>(東証プ…
  3. ■胃がん・大腸がん対策で「Train the Trainerプログラム」を展開  オリンパス<77…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物相場を背景に産金株が収益拡大の余地を示す  東京市場では金価格の上昇を背景に産金株が年初来…
  2. ■大統領の交渉術が金融市場を左右し投資家心理に波及  米国のトランプ大統領は、ギリシャ神話に登場す…
  3. ■価格改定効果に加え9月以降の値上げで業績上乗せが期待される銘柄  今週の当コラムは、9月に価格改…
  4. ■9月1日に値上げラッシュの食品株は日銀バトルで小緩んでも株高持続性  まさに「パウエル・プット」…
  5. ■メガバンク株は業績修正や自己株取得が焦点、再編思惑も視野  銀行株やコメ関連株は盆休み明けの注目…
  6. ■日経平均史上最高値更新、夏枯れ懸念を払拭  前週末15日のマーケットは、お盆を象徴するかのように…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る