【株式市場】日経平均は843円安と急反落、イスラエルが数日内に大規模反撃と伝えられ様子見

◆日経平均は3万7808円76銭(843円21銭安)、TOPIXは2651.96ポイント(38.32ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は20億5194万株

 10月2日(水)後場の東京株式市場は、次第に手控え姿勢が広がる様子となった。朝の取引開始後に連日高値を更新した三菱重<7011>(東証プライム)などが伸び悩んだまま軟調もみあいとなり、前場活況高の石油・資源株もINPEX<1605>(東証プライム)は伸び悩みJAPEX(石油資源開発)<1662>(東証プライム)は一段強調と値動きが分かれた。中盤、米国での報道として「イスラエルが数日以内に大規模な報復を開始する」と伝えられ、みずほFG<8411>(東証プライム)などの大手銀行株や三井不<8801>(東証プライム)などは一段ジリ安となった。日経平均は13時頃まで3万8000円前後(650円安前後)で小動きだったが、その後は次第に一段安となり、大引け間際には1000円90銭安(3万7651円07銭)まで下押して大引けとなった。大幅に反落。

 後場は、住友鉱<5713>(東証プライム)が一段と水準を上げて売買され、外資系証券による目標株価の引き上げ、金相場の急伸、リチウムイオン二次電池のリサイクル事業など材料視。大平洋金<5541>(東証プライム)も一段水準を上げニッケルなどの市況高を材料視。イー・ロジット<9327>(東証スタンダード)は14時半頃から急動意となり不動産の中途解約金についていい方向で決着する期待。セーラー広告<2156>(東証スタンダード)は石破新首相の地方創生関連銘柄で後場ストップ高に張りつき3日連続ストップ高。雨風太陽<5616>(東証グロース)、地域新聞社<2164>(東証グロース)も地方創生関連で急伸し雨風太陽はストップ高。

 東証プライム市場の出来高概算は20億5194万株(前引けは9億5336万株)、売買代金は4兆3895億円(同2兆145億円)。プライム上場1645銘柄のうち、値上がり銘柄数は248(前引けは515)銘柄、値下がり銘柄数は1370(同1065)銘柄。

 東証33業種別指数で値上がりした業種は5業種(前引けは9業種)にとどまり、値上がりした業種は、鉱業、石油石炭、鉄鋼、不動産、水産農林、となった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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