荏原、ロケットエンジン用電動ターボポンプの極低温流体試験に成功

■低コストで自由度の高い宇宙輸送手段の実現に向け前進

 荏原製作所<6361>(東証プライム)は、2021年に宇宙事業への取り組みを立ち上げ、ロケットエンジンに燃料を供給する電動ターボポンプの開発を進めてきた。従来のタービン駆動式ポンプに比べ、電動ターボポンプは信頼性が高く、出力制御が容易なため、低コストで自由度の高い宇宙輸送手段の実現に貢献することが期待されている。現在、推力3トン級のロケットエンジンを想定した製品開発を進めており、2023年12月には水試験モデルによる性能試験を完了している。

 荏原は2024年9月、宮城県のJAXA角田宇宙センター内の極低温ターボポンプ試験設備で、液体窒素(-196℃)を作動流体とした性能試験を実施した。十分な運転試験の結果、目標の回転速度やデータが測定でき、ポンプの異常振動や液体窒素の漏洩もなく、製品が安定して作動していることを確認できた。この試験の成功は、荏原が目指す低コストで自由度の高い宇宙輸送手段の確立に向けた大きな一歩となる。

 荏原は今後、ロケットエンジンの運用を想定した詳細なデータ取得を進め、液体メタン(実液)や液体酸素用ポンプの製造・試験も行い、エンジンシステムの実証に向けた取り組みを推進する。これにより、新たな宇宙輸送手段の選択肢を提供し、SDGs達成に貢献していく。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■特殊な無線技術で高感度化、動物実験で市販測定器と高い一致  早稲田大学と山口大学の研究グループは…
  2. ■2019年以来の来日、K-POP史上最多規模の単独ツアー  21世紀のポップアイコン・BTSが、…
  3. ■開園から42年266日、2パーク合計で大台到達  オリエンタルランド<4661>(東証プライム)…
2026年2月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
232425262728  

ピックアップ記事

  1. ■高市トレード調整は好機か、配当利回り上位株で権利取り戦略  今週の当コラムは、権利付き最終売買日…
  2. ■「音楽が鳴っている限り踊る」か「笛吹けど踊らず」か、高市トレードで問われるベテラン投資家の知恵 …
  3. ■上方修正を重ねる銘柄群が相場の主役に  同コラムは今週、ダブルセット銘柄、トリプルセット銘柄、フ…
  4. ■政治安定を好感、全面高期待が再燃  超短期決戦だった衆議院議員選挙が、昨8日に投票され即日開票さ…
  5. ■総選挙後に本番、米・卵関連株など食料品銘柄に再評価期待  消費税減税をめぐる関連株の動向が、過去…
  6. ■円安・円高が日替わり、内外市場で一波乱二波乱の可能性  内外のマーケットが激動含みである。これが…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る