【マーケットセンサー】割安株に脚光!12月期決算、低PER・高配当銘柄が人気

■激変する年末相場:割安株が投資家の注目を集める

 師走の株式市場に、大きな変革の波が押し寄せている。今期決算を控えた多くの銘柄が、業績の上方修正と増配を次々と発表し、投資家の目を引いている。特に低PER・高配当銘柄の選別が、堅守速攻型の投資戦術として注目を集めている。短期売買を繰り返す需給優先型の動きと同時に、安定性を重視する投資家の目も厳しくなっている。

■トリプルセット銘柄が市場を席巻:配当利回り5%超えの銘柄続出

 TOYO TIRE<5105>(東証プライム)、GMOメディア<6180>(東証グロース)、ムゲンエステート<3299>(東証スタンダード)などの注目銘柄が市場を牽引している。これらの銘柄は、PERが4倍~14倍台と市場平均を下回りながら、配当利回りは最高で4.72%にも達している。グローバル・リンク・マネジメント<3486>(東証プライム)、INPEX<1605>(東証プライム)などは、JTの配当利回りと遜色ない水準を維持している。

■番外編の逸材:大幅上方修正で注目される低位株

 ダイドーリミテッド<3205>(東証スタンダード)をはじめ、中外鉱業<1491>(東証スタンダード)、鶴弥<5386>(東証スタンダード)、ヌアイシ・オートテック<5742>(スタンダード)など、大幅な業績上方修正を発表した低位株が投資家の関心を集めている。特に注目すべきは、玉井商船<9127>(東証スタンダード)のPERがわずか1倍台、海運3社の配当利回りが5%~7%に達している点だ。進学会ホールディングス<9760>(東証スタンダード)や駒井ハルテック<5915>(東証プライム)なども、純利益の上方修正と自己株式取得で、年末相場の追い風となりそうである。

 投資家は、これらの銘柄群の中から、割り負け修正と低位株の値幅狙いという二刀流戦略を駆使し、守りと攻めのバランスを取ることで、師走相場を乗り切るチャンスを得られるだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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