ispace、日本政策金融公庫から9億円の融資獲得、月面輸送事業を加速

■国内初、宇宙関連上場企業への公的融資

 日本の宇宙スタートアップであるispace(アイスペース)<9348>(東証グロース)は12月13日、日本政策金融公庫から9億円の劣後特約付ローンを獲得したと発表。これは宇宙関連上場企業への初の融資であり、10年間の長期資金調達となる。同社は月面輸送サービス事業の確立を目指しており、今回の資金調達は事業拡大の重要な支援となる。

 同融資の特徴は、低コストで長期的な流動性を確保できる点にある。業績連動の金利設定や、自己資本とみなせる仕組みにより、株式の希薄化なしに財務体質の強化が可能となる。ispaceは日本、米国、欧州の3法人で宇宙開発を推進し、2025年から2027年にかけて複数のミッションを計画している。

 ispaceは「Expand our planet. Expand our future.」のビジョンのもと、月面資源開発に取り組む。ミッション1では技術検証に成功し、後続のミッション2、3において月面輸送サービスの精度向上を目指していく。NASAの「アルテミス計画」への貢献も視野に入れ、宇宙市場での事業拡大を加速させる戦略である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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