東京メトロは上場来安値から切り返す、18日上場のキオクシアHDに「今年最大のIPO」譲り人気離散だったがアク抜け感

■ロンドン地下鉄の一部運営を受注、「知財ビジネス」に注目強まる可能性

 東京メトロ(東京地下鉄)<9023>(東証プライム)は12月18日、朝寄り直後に1542.5円(10.5円安)まで軟化して上場来の安値に進んだものの、後は持ち直す相場となり、13時にかけて1594.5円(41.5円高)まで上げ、4日ぶりの上げ相場となっている。

 10月23日に株式を上場。この時は上場時の時価総額で「今年最大の大型IPO(株式新規公開)」と注目されたが、きょう12月18日に上場したキオクシアHD(キオクシアホールディングス)<285A>(東証プライム)がこれを上回る大型IPOとあって、直近は東京メトロを売却してキオクシアHDの購入資金を捻出する動きもあった模様など、人気離散状態になっていた。ただ、18日は、キオクシアHDが上場したことで、こうした圧迫感は完全に晴れたとの見方が出ている。

 東京メトロの事業は実質的に鉄道事業だけのため、急激な売り上げ拡大などは見込めないが、11月20日には、住友商事<8053>(東証プライム)とともに英国ロンドン市交通局から地下鉄Elizabeth line(エリザベス・ライン)の運営事業の受注内定通知を受領したと発表した。今後も、運行に関する「知財ビジネス」に注目が強まる可能性が言われている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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