みずほフィナンシャルグループとNTTデータグループ、生成AI活用に向けた共同研究契約を締結

■NTT版LLM「tsuzumi」で、営業業務の効率化と高度化を目指す

 みずほフィナンシャルグループ<8411>(東証プライム)とNTTデータグループ<9613>(東証プライム)は、2024年10月に生成AI技術を活用した法人営業の効率化と高度化を目指し、共同研究契約を締結した。みずほは2023年6月に「Wiz Chat」をリリースし、2024年4月には「AIX推進室」を設立するなど、生成AIの活用を加速させている。一方、NTTデータグループは、2024年3月に商用化が発表された生成AI「tsuzumi」の利活用を推進している。

 同共同研究では、「tsuzumi」を活用し、みずほのデータセットを基にした特化型モデルの開発と検証を行う。新人研修資料や社内ナレッジといった内部データに加え、特定業界に関する企業データを継続事前学習させることで、みずほや金融業界に関するドメイン知識を獲得する。さらに、インストラクションチューニングにより、特定の形式に出力を調整し、高い精度と実用性を兼ね備えたモデルを実現する。

 開発される特化型モデルは、企業分析エージェントや提案書作成エージェントなど、様々なユースケースへの展開が予定されている。デジタルチャネルにおけるパーソナルエージェントの実現も視野に入れており、グループ全体の業務革新を支える中核的なソリューションの確立を目指している。また、フィデューシャリー・デューティーに基づいた対応強化の実現を通じて、金融業界全体の価値向上に貢献することが期待されている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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