タカラバイオ、ViSpotを子会社化しCDMO事業を拡充、国内開発企業の海外依存からの脱却を支援

ビジネス 万年筆 メモ

■ウイルス安全性評価試験の国内拠点化と事業領域拡大

 タカラバイオ<4974>(東証プライム)は1月27日、開催の取締役会において、ウイルス安全性評価試験の受託サービスを提供するViSpotの全株式を取得することを決議したと発表。サンスターとの間で株式譲渡契約を締結し、2025年2月28日に株式譲渡を実行する予定。

 ViSpot社は、バイオ医薬品の安全性を担保するために必須のウイルス安全性評価試験を国内で提供する数少ない企業である。従来、国内の製薬企業は必要な試験のほとんどを海外企業へ委託しており、スピード・コスト・利便性の面で課題を抱えていた。同社は、高度な専門知識と経験を有し、国内のリーディングカンパニーとしてバイオ医薬品開発に貢献している。

 タカラバイオは、ViSpot社のウイルス安全性評価試験受託サービスを自社のCDMO事業に組み込むことで、より多様なモダリティに対応した品質試験メニューを拡充する。両社のノウハウを相互に活用することで、新規サービスの開発やサービス提供体制の効率化、品質レベルの向上を図り、バイオ医薬品の開発・製造・品質試験に関するワンストップサービスをさらに強化していく方針である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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