三井海洋開発が上場来高値を更新、海底レアアース試掘の関連銘柄として注目強まる

■6月中旬には証券会社から目標株価の引き上げが出て買い安心感

 三井海洋開発<6269>(東証プライム)は7月2日、続伸一段高となり、取引開始後に8%高の6770円(500円高)まで上げて2日ぶりに上場来の高値を更新し、午前10時を回っても300円高で強い値動きを続けている。6月中旬に証券会社から目標株価の引き上げが出て買い安心感が広がっている中で、直近は、「南鳥島沖レアアース、来年1月試掘、海洋機構、国産開発へ」(日本経済新聞7月2日付朝刊)と伝えられ、関連株として注目が強まっている。

 報道によると、「日本の排他的経済水域(EEZ)の海底には、レアアースを豊富に含む泥や岩石が分布し」「南鳥島周辺だけでも、レアアースの埋蔵量は世界3位の規模の1600万トンあるとされる」。試掘では、海洋研究開発機構が主体になり、海底にあるレアアースを含む泥を吸い上げるという。三井海洋開発は浮体式石油ガス生産設備(FPSO)の大手で、「洋上で安全に石油・ガスを生産し続けるためのトータルサービスを提供する日本で唯一の企業」(同社ホームページより)。レアアース採掘を事業レベルにまで拡大する際には欠かせない国内企業になるとみられている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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