
■住宅型有料老人ホームなど運営のエムズ社を取得
リビングプラットフォーム<7091>(東証グロース)は7月1日、愛知県の介護事業者であるエムズコンサルティングの全株式を取得し、完全子会社化する株式譲渡契約を締結したと発表した。取締役会の決議は6月30日付で、株式譲渡の実行は7月31日を予定している。エムズ社は住宅型有料老人ホームや訪問看護ステーションを運営しており、地域密着型の事業展開で実績を積んできた。
今回の取得は、愛知県への初進出を図るリビングプラットフォームにとって戦略的な一手である。同社は全国で101施設の介護拠点を展開しており、ドミナント戦略を採用して地域展開を進めている。愛知県は人口約744万人と、関東・関西に次ぐ市場規模を有し、新たな重点出店地域と位置付けられている。エムズ社の事業承継を通じて、地域文化の理解や拠点運営体制の整備を図る狙いがある。
株式の取得にあたり、資金調達のための借入や増資は行わず、取得価格は非開示ながら2025年3月期の連結純資産の10%未満とされる。なお、2026年3月期よりエムズ社は連結子会社となる見込みであり、同期の業績への影響は軽微とされている。今後、業績等に重要な変更が生じた場合は適宜開示される予定である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)